お部屋作り

お部屋に統一感を!初心者は「白」をベースにすると良い理由

こんにちは!インテリア初心者&1級色彩コーディネーターのるいです。

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初めての一人暮らし!家電製品や家具など全てそろえる予定だけど、何色にしようかな?あわせやすい色とかあるのかな?

と迷っている方に、ぜひベースカラーに「白」をオススメしたいと思います。

理由はただ一つ!
配色(色の組み合わせ)が簡単になるから。

私も初めて一人暮らしをする時に、せっかくなら素敵な空間にしたい!と思いました。

むしろ、引っ越しをするたびに考えたりもしています。

今まで暮らした物件は、10軒です。

もともとインテリアショップや雑貨屋さんに行くのは好きでしたが、インテリアと本気で向き合ったことはなく、失敗を繰り返してきました。

よく、「3軒目で理想の家が叶えられる」と聞きますが、むしろ10軒目にして奮闘中の私から見ると、理想が叶えられるなんてすごい!

失敗を繰り返しながらも、いくつか考えてきたことがあるため、この記事では、今までの失敗談を含めて「白」をベースとすると統一感を作りやすくなると思った理由をまとめてみました。

白を使うと配色が楽になる

ruiroomx room color

何色にするのか迷っているならば、ベースカラーに白を使ってみるのはいかがですか?

白にすると色の組み合わせが簡単になり、インテリア初心者の私でも統一感を作りやすくなると感じました。

なぜならば、色の中で白が最もどの色ともあわせやすいからです。

当たり前のことを言っているようですが、重要なポイントです!

「白を選ぶ」ということで圧倒的に統一感を出しやすくなると思う理由を、以下にまとめてみました。

ベースカラーが「白」or「白以外」でどう違う?

インテリアの統一感を出すために大切な構成色は3色といわれています。

3色の最適比である黄金比などについて、詳しくまとめた記事も書きましたので、ご興味のある方はぜひ読んでみてください。

3色を組み合わせるのは、なかなか難しいです。

具体例として、組み合わせのパターン数だけでも考えてみましょう。

  • 有彩色・・・12色(黄、黄緑、緑、青緑……の12色相環の色)として考える
  • 無彩色・・・3色(白、グレー、黒)として考える

この15色から3色を選ぶとき、組み合わせの数は、

ベースカラーが「白」のとき・・・①

つまり、1色を白とする場合について考えます。

(1×14×13)÷(2×1)=91通り

ベースカラーが「白以外」のとき・・・②

つまり、3色全てを選ぶ場合について考えます。

15色から白を除くと、残りは14色となります。

(14×13×12)÷(3×2×1)=364通り
組み合わせのパターンは、4倍になりますね。

もう少し詳しくみていきましょう。

①:ベースカラーが白のとき

3色のうち1色を白にすることで、考えなければならない色は残りの2色となります。

  • アソートカラー
  • アクセントカラー

しかも、先にお伝えしたように、白はどんな色ともあわせやすいため、残りの2色もそれぞれ白とは相性が良いと考えられます。

つまり、白を1色選んだ場合、組み合わせの相性として、

  • アソートカラーとアクセントカラー

だけを考えれば良いことになるのです。

※正しくは、白も色の1つですし、特にビコロールやトリコロールなどの配色としては重要な1色となるのですが、ここではややこしくなるので割愛させていただきます。

②:ベースカラーが白以外のとき

一方、白を選ばなかった場合はというと、考えなければならない組み合わせの相性は、

  • アソートカラーとアクセントカラー
  • ベースカラーとアソートカラー
  • ベースカラーとアクセントカラー
  • 3色すべてをあわせたとき

大変そうじゃありませんか?

しかも、15色というのはザックリとした色の分け方ですし、実際には、配色を考える際に、だけでなくトーンも考える必要があります。

ちなみに、JIS慣用色名として規定されている色の数は269色です!仮にこの数で色のパターンを考えると……果てしない(汗)。

まだまだ未熟な私は、失敗を避けるために「白」を選んでしまいます。

ということで、トーンにも少し触れておきたいと思います。

トーンについて

manicure color
「もう少し色のトーン上げて」とか「トーンそろえて」とか聞いたことはありませんか?

「トーン」自体は、インテリア以外でも使う一般用語なので、なんとなくニュアンスはわかる方も多いかなと思いますが。

では、

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トーンとは何かを説明してください!

こう言われると、急に難しく感じませんか?

色の……調子、雰囲気?アレッ!?

トーンは、「優しい」「大人っぽい」「健康的」などという言葉で表現されるため、感覚的なものに思えます。しかし、数字で表すことができます。

どういう意味かをご説明させていただきます。

まず、色は次の3つの指標で決まります。

  • 色相・・・赤・黄・青など色あいを表す
  • 明度・・・明るさの程度を表す
  • 彩度・・・鮮やかさの程度を表す

色相・明度・彩度のことを「色の三属性」といいます。

「トーン(色調)」とは
色の三属性のうちの「明度」と「彩度」を組み合わせて表現した色の系統のこと

明度と彩度はそれぞれ数字で表すことができるので、組み合わせてトーンも正確に伝えることができるのです。

細かい数字などは、また別で執筆します。

簡単な図を作ったので、貼っておきます!

ruiroomx color

色あいやトーンをうまく組み合わせられないと、バラバラな印象になったり気持ち悪い印象のお部屋にもなりかねません。

気を付けたい色の組み合わせがあるので、ご紹介します。

NGな色の組み合わせ

color chart
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気持ち悪い印象ってどういう意味?

これは、ある色がキレイに感じるとか、汚く感じるとか感覚的なものではありません

例えば、赤と緑の組み合わせ。

クリスマスカラーとして定番の組み合わせですね!

ただ、お部屋に赤と緑の2色をピッタリと隣り合わせで並べて配置することは避けた方が好ましいです。

なぜなら、「ハレーション」という現象が起きてしまうからです。

ハレーション
彩度の高い補色を組み合わせた時に起こってしまう、色の境目がチラついて見える現象のこと。

実際に見ていただいた方がわかりやすいですね!
下の図をご覧ください、目がチカチカしませんか?

green red1

うー。。。目がーーー!

原色の赤や緑を好んで購入する方もいらっしゃるかと思いますが、この2つは並べて配置しないように気をつけましょう!

知らず知らずのうちに、無意識でストレスがたまっていくかもしれません。

あわせたい場合は、間に白など別の色を挟むと解決できます。

白を挟んだ場合も図にしておきました。目がチカチカしなくなったと思います。

green white red

同様にして、グレーと赤の組み合わせにも注意が必要です。

白いアイテムは豊富

お部屋を作るときにいろんなアイテムが必要になると思いますが、その中でも、白いアイテムは豊富な気がします。

ベースカラーと同じ色のアイテムを購入しようと考えたとき、色によっては種類があまりなかったり、さらにはアイテム自体が存在しないこともあるかと思います。

つまり、

ポイント
ベースと色をあわせたいなら、ベースカラーに白を選ぶと、アイテムの物選びも簡単になる。

もちろん、白を選べば気に入った形が全て存在するというわけではありませんが、他の色と比べると選べる商品は多くなります。

壁や床などの色との組み合わせもそうですが、アイテム同士の組み合わせでも統一感が生まれやすくなるかと思います。

あわせやすそうで難しかったベースカラーの色

color paint
ベースカラーとして、私は3色で迷いました。

迷った理由としては、

白系 清潔感がある。お部屋が広く感じる。
黒系 高級感がある。夜、やたらとカッコイイ。
茶色系 リラックスできる。最もホテルライクになりそうな色合い。

どれも魅力的ですし、王道パターンだと思います。

ただ、散々悩んだあげく、統一感を出そうと考えると、インテリア初心者の私には白以外の色はハードルが高かったです。

理由は以下になります。

茶色を選ばなかった理由

茶色はインテリア初心者には難しい

なぜなら、「茶色」と一言でまとめても、いろんな茶色があるからです。

  • 赤みがかった茶色
  • 黄みがかった茶色
  • 青みがかった茶色
  • それぞれの色みで鮮やかな茶色
  • それぞれの色みでくすんだ茶色

知識があればうまく組み合わせられますが、これらをごちゃごちゃに混ぜてしまうと、おかしなことに(汗)。

特に、茶色系の床の場合、インテリアの茶色とのバランスには注意が必要です。

もし時間に余裕があれば、実店舗で実際の商品を見たりしながら色の確認もできると思いますが、ネットの写真などを頼りに統一感のある茶色ベースのインテリアをそろえるのは至難のわざ。

中級者、上級者向けかなぁ〜。

黒色を選ばなかった理由

夜の雰囲気がものすごくカッコイイです!

夜景の綺麗な高層マンションでワイン片手にこんなお部屋で暮らしたい♪

と思う反面、「黒」という色の性質上、

黒ベースは、圧迫感や重たさを感じる

また、なぜか、お部屋に置いたときにとてつもない違和感を覚えました。

ruiroomx black-sidetable

商品としては、すっごくカッコイイ!!んですけどね。

1つだけ真っ黒の家具を入れたためだったのか、フローリングの色と相性が悪かったのかは未だにわかりません。

ただ、全く同じ形の白を購入したら、バッチリとハマったので、問題は色だけだったように感じます。

写真の商品は、廃盤になり手放すと再び購入することができない商品でした。

そのため、「ほしい!でもおかしい…でもほしい!いや……」という葛藤の末、最終的には泣く泣く手放しました。

その後も、黒い商品を見るたびに「カッコイイなー!」と目が離せなくて、ダメかな?と思いながら購入したこともありましたが、案の定なぜか感じる違和感に苦戦する日々でした。(←なかなか学べない)

幸いIKEAで購入した商品だったため、返品サービスに助けられて、お金をムダに消費してしまうことは避けられました。

ベースカラーを白にするデメリットは?

白い床の物件に住んでいて、デメリットを感じることは特にないです。

強いていうなら、ということでまた改めて記事をまとめてみたいと思いますので、ご興味のある方はそちらをご覧ください。

賃貸で床の色を簡単に変える方法

賃貸物件でも、床の色を簡単に変えることができる方法がいくつかあります。

  1. クッションフロア
  2. フローリングタイル
  3. フロアタイル
  4. ジョイントマット
  5. ウッドカーペット
  6. ラグやカーペット

現在、私が住んでいる物件の床の色は黄色系のフローリングです。

ベースカラーとして7割を白にしたいと考え、床も天井や壁と同じ白に変えることにしました。

※幅木が白だったため、床の色さえ変更したら良いと考えましたが、もし幅木も黄色系だったならば、現在の物件は選択しなかったと思います。

上記の中で、私は①のクッションフロア(フローリングに貼る&置くシート)を選びました。

ruiroomx room flooring color1

独断と偏見ですが、黄色系のフローリングがシャビー系の白に変わることで、家っぽさが消えて、オシャレな空間に生まれ変わったような気がしました。

上記の通り、床の色を変えるにはクッションフロア以外にも様々な方法がありますが、この中でクッションフロアを選んだ理由やメリットなどについても、記事でまとめていますので、ご興味があればぜひ読んでいただけると嬉しいです!

まとめ

以上の理由から、インテリア初心者である私は白をベースカラーに設定しました。

開放感清潔感もあるので、結果的に大満足です。ですので、色で迷っている方は、白からはじめてみると、私のような失敗を繰り返さずにすみ、最初から上手に統一感を作ることができるかもしれません!

この記事が参考になれば嬉しいです。