シンプリスト

マキシマリストの私がミニマリストになれた、たった1つの捨て活の方法

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モノを減らそうとしてもなかなか進まない。どうしてだろう?

捨て活って、簡単そうで難しいですよね。

以前、私がマキシマリストだった頃に同じような悩みを抱えていました。

もしあなたがマキシマリストなら、どちらのタイプ(傾向が強い)でしょうか?

  • 買うことを止められない
  • 捨てることができない

前者は、物欲のコントロール。
後者は、ちょっと厄介です。(←私はこちらでした。)

この記事では、私の経験に基づいて、「捨てられない」をどのように解決したのかについてまとめました。

ミニマリストになれた捨て活方法

cardboard and dog

持ち物をいったんリセットする

結論になりますが、私がミニマリストになれた、たった1つの方法とは、持ち物をいったんリセットすることでした。

つまり、強制的に持ち物をゼロにするという方法です。

私にとっては、引っ越しがそのきっかけとなりました。

ただの引っ越しではなく、条件付きの引っ越しです。

その条件とは、

  1. 引っ越し後すぐに使うものだけ持ち込みOK
  2. 必要なモノは、順次現地で買い足す

大型家電として事前に準備したものはこちら。

  • 洗濯機
  • 冷蔵庫

その他、引っ越し当日に使う予定のある最低限必要なモノ(調理器具や衣類やお泊りセット程度の化粧品など)を荷物として新居へ送りました。

送った荷物の量は、ダンボール1箱+紙袋1袋

※卒業アルバムなど、生きた証や思い出となるようなモノは実家に置いています。

なぜ条件付きの引っ越しをすることが良いのか?

わざわざ引っ越しまでする必要なくない?

確かにそうなのですが、私にとってはここまでしないと難しかったです。

それは、なぜか?

私が「捨てられない性格」だったためです。

当時の私は、このように考えていました。

「自分では、どんどん買って増やしているつもりはないけど、なぜか捨て活できない。むしろ、減らしてるつもりなのよねー。」

捨てるだけなんだから、簡単じゃん!

ごもっともですが、それが難しかったです。「必要な気がしてしまう」という……。

持ち物、本当に全部必要?

よく聞きませんか?

「引っ越ししたけど、まだダンボール片付いてないんだ〜。」

極端な話になると、次の引っ越しの時に、

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そういえば、このダンボール結局開けないままだったね!テヘッ♡

なんてことも。

こんな経験をされたことがある方は、きっと私だけじゃないはず。(←だと思いたい。笑)

つまり、これらはいらない(本来、必要ではない)モノである可能性が高いです。

ミニマリストになるためには、未開封のダンボールの中の「簡単に再購入できるモノ」は、いったん全て捨てる勇気を持つことも大切。

必要なモノと不必要なモノの仕分け

craft box
「引っ越し後、ずっと未開封だったダンボールは処分!」

この考え方と同じ考え方で、よく使われる片付け術をご紹介しておきます。

有名な片付け術

  • STEP1
    整理するカテゴリを決める
    例として、洋服で考えてみます。
  • STEP2
    頻繁に着る服はAの箱へ
    Aの箱は必要なものとして考えます。
  • STEP3
    1ヶ月間使わなかったらBの箱へ
    1度でも着たものはAの箱へ戻します。
  • STEP4
    シーズンを通して使わなかったらBからCの箱へ
    ※衣替えがあるため、季節ごとに分けて行います。
  • STEP5
    Cの箱は捨てる
    次に捨てる候補となるのはBの箱です。

期間については、カテゴリにより前後してOKです。

洋服以外にも、デスク周辺環境、キッチン周辺環境といったように、ゾーンで分けて考えるやり方もアリです。

これで、うまく捨て活できるならば、疑似的に引っ越しと同じような感覚を作り出せるため、たしかに最善の策だと思います。

しかし、本当に捨てられない性格の持ち主ならば、この方法は難しいかもしれません。

なぜなら、捨てられない人というのは、次のステップに進む時に、使っていなくても使っているような気になってしまったり、使う理由を無意識のうちに探してしまいます。

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今月はたまたま使わなかっただけ。いつも使ってるよね!?一応使う方の箱に仕分けだな!

みたいな感じに。

そのため、「たくさんモノがある中から捨てていく」という片付け術自体がうまくいかない可能性があります。

したがって、このような方には、強制的にいったん持ち物をリセットする方が向いているかもしれません。

捨てられないなら足し算方式で捨て活

minimalist door

足し算方式と引き算方式とは?

※インテリアにおける一般用語ではありません。話をわかりやすくするために、このような表現をさせていただきます。

所持品の量を最適化する方法は、以下の2パターンが考えられます。

  • 引き算方式・・・たくさんのモノに囲まれた生活から少しずつモノを捨てていく
  • 足し算方式・・・いったん全部モノをゼロにリセットし、必要なモノを買い足していく

例えば、最大量が100%、目標が30%だとすると、

  • 引き算方式は、100ー1ー1ー・・・=30%
  • 足し算方式は、0+1+1+・・・=30%

モノをたくさん買うことによってモノがどんどん増えていく方にとっては、必要なことは物欲のコントロールですので、コントロールがうまくできれば、足し算方式でも引き算方式でもミニマリストになることは可能でしょう。

しかし、モノが捨てられない私にとって、引き算方式ではうまくいきませんでした。

その理由をお話したいと思います。

「1日1捨て」は甘すぎた

本当に捨てられない性格の場合、1日1捨てでは間に合いません。

増える量の方が圧倒的に多いのです。

なぜなら、捨てられない性格というのは、本来ゴミとなるものまで「何かに使えるかも!」という発想が生まれてしまうためです。

もったいない」という感覚がどこかに潜んでいるのも要因の一つでしょう。

しかし、この「何かに使えるかも」は、多くの場合、実現せずに終わります

ですので、これらの発想は捨ててしまった方が楽になれます。

こんな方は要注意

例えば、以下のようなモノが家の中に増えていたりしませんか?

  • ペンやハサミなど文房具
  • 食パンの袋の留め具(なぜ!笑)
  • アイスクリーム用のプラスチックスプーン
  • お弁当に付いてきたカラフルな輪ゴム
  • スイーツなどの再利用できそうな器
  • 可愛い紙袋や包装紙
  • 間に合わせで買ったモノ
  • すぐに着る予定のない服

実は、これは全部マキシマリストだった頃の私です(汗)。

輪ゴムなんて、1箱にたくさん入っているため、ゴム跳びでもしない限り、買い足す頻度は少ないはず。

しかも1箱100円で購入できます。なのに、なぜこの一本を捨てることがもったいなく感じてしまうのでしょうか、自分でも意味がわかりません。

シルバーのスプーンも複数持っていました。それでも、「何かあった時のために、一応ストックしておこう」と考えてしまうのですね。

スーパーの袋もやたらと増えました。全て三角折にして、整理整頓。

紙袋や包装紙も可愛ければ増えていきます。

ゴミが家の中にあるのはイヤなので、ゴミ出しの頻度はかなり高い方だったとは思います。生ゴミ、紙ゴミ、プラスチックゴミなどなど。

しかし、見た目が汚れているゴミでなくても、「使わないならゴミ」なんですよね。

観賞用などは「使う」とは言わないかもしれませんが、別です。見て楽しんでいるようなモノは使っていると考えます。

捨てられない人の思考回路

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捨てられない人は、ゴミをゴミとして認識するまでに時間がかかる!

というか……何と言ったら良いでしょう。

こういう発想になってしまう気がします。

いくつか例をあげますね。

複数本の傘について
誰かが家に遊びに来たときに、帰りに雨が降ったら傘なかったら困るもんね。その時にあげよう!

複数本のペンについて
今使ってるペンが使えなくなったら、次の使おう。

食パンの袋の留め具について
食パンの袋の留め具は水垢取りに便利だからストックしておこう。

お弁当に付いてきた輪ゴムについて
輪ゴムは切れてないからわざわざ捨てなくても良いか!ストックしておこう。

でも、ほとんどの場合、減るペースよりも明らかに増えるペースの方が早いです。

そのため、結局どこかのタイミングでは捨てることになります。

さらに、ここに磨きをかけることがあるとすれば、モノを丁寧に扱うという方々。

間に合わせで買ったはずなのに、本当にほしいモノが見つかって購入しても、間に合わせが新品そのもののようにキレイだったりするのですよね。

壊れていないどころか、「まだまだ新しそうなのに、捨てるの?もったいないな。」という思考回路になり、本命のモノを購入した後も、間に合わせを捨てられずにモノが増えていくという最悪のパターン

これも、引き算でうまくいかない負のスパイラルを作り出す要因の一つとなります。

どういうことなのか、私の失敗談をまとめてみました。

引き算方式で失敗した原因

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私が引き算方式でうまくいかなかった理由を色々と振り返ってみました。

あなたには、いくつ当てはまりますか?

  • 再利用できそうなモノの用途を考えてしまう
  • 外で着なくなった服は部屋着にしようと考える
  • 古くなったタオル類や歯ブラシは掃除道具にしようと考える
  • モノもちが良いので壊れるスピードが遅い
  • もらったモノの場合、壊れても捨てるのが申し訳ないと感じる
  • 旅先のお土産が増えていく
  • 入場券・パンフレット類などの思い出の品が増えていく
  • 高級化粧品のサンプルはいつまでも残してしまう
  • 高級な食器類は割りたくないので観賞用とし安い食器を購入
  • 整理整頓するケースを購入する
  • ケースに隙間があると、まだ入るという発想が生まれる

もうなんか、自分で書いててアホでしょって突っ込みたくなります(笑)。

ここに関しては、感覚や価値観の問題だと思います。

たくさん当てはまっちゃった!という方は、私の価値観を変えることができた方法について、改めて記事を書きたいと思いますので、ご興味があれば、ぜひまたブログに遊びにきてください!(記事が書けたら、ここにリンクを貼っておきます。)

繰り返しになりますが、
このように、モノを少しずつ捨てることが苦手な方は、いったん全て捨てて、そこから必要なモノを買い足すという方法をぜひご検討ください。

少なくとも、私は、価値観を変えてミニマリスト的な思考を身に付けることで、快適な生活を送れるようになりました。

モノが多くなると捨てられなくなるという罠

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例えば、以下の2パターンで考えてみましょう。

  1. モノが少ない:新品の洋服が5着+5年間着古した服が1着
  2. モノが多い:新品、3年間、4年間、5年間着た服が5着ずつ

それぞれのパターンについて、捨て活を想像してみてください。

①:モノが少ない時の思考回路

新品が並ぶ中に、1着だけ古いモノが加わるとすごく違和感がありますよね。

せっかくキレイな服が並んでいるのに、古い1着が台無しにすると考えると、「古い1着を処分しよう」という発想も生まれやすいでしょう。

つまり、モノが少ないと、捨て活しやすいということがわかると思います。

しかし、2つ目のパターンはいかがでしょうか?

②:モノが多い時の思考回路

5年間着た服の違和感が消えると思いませんか?

何が言いたいかというと、同じようなまとまりのモノがあると、捨て活の感覚自体がマヒしてくるということです。

どれを捨てて良いのか、何年使用した服まで残すのか、時間をかけて悩むでしょう。

悩むこと自体にエネルギーを奪われてしまい、結果的には捨て活を行わなかったにも関わらず、頑張った気になってしまうかもしれません

もしくは、「まだ部屋着としては使えるかもしれないから、とりあえず捨てなくても良いか」という判断に至るかもしれません。

このように、捨て活(整理)しようと考えても、同じようなまとまりが残っていると、それらがあることにより変な安心感が生まれ、判断を鈍らせます。

その結果、モノを捨てられないという罠(ワナ)に陥ってしまうのです。

こういったことからも、今までためこんだモノが多い人ほど、捨てられない傾向にあるように私は考えます。

そのため、一度全部捨てリセットをする方が、圧倒的に捨て活がうまく進むようになるということです。

捨て活のポイント
所持品が少ないほど、捨て活はうまくいく。あまりにも多すぎる場合は、簡単に再購入できるモノならば、いったん全て捨ててしまうのもアリ!

まとめ

今では、ミニマリスト生活を終えて、シンプリストのように暮らしていますが、ミニマリストの感覚を一度身につけたので、以前のようにモノがあふれて困ることはなくなりました。

うまく捨て活ができずにわりと悩んで苦しかったので、この記事が同じように悩んでいる方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。